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2018.07.24熱中症にご注意下さい

日本では毎年、およそ4万人以上の人が熱中症で救急搬送されています。
特に今年は記録的な暑さで、気象庁が「1つの災害と認識している」と発表しました。

熱中症とは、暑い環境や体温が下がりにくい環境で起こる体の異常のことをいいます。
熱中症は、夏の強い日射しの下で激しい運動や作業をする時だけでなく、高温多湿の室内でも発症します。
室内・外出時の熱中症を予防するポイントをまとめました。

室内での予防

◆直射日光が直接部屋に入ってくると、室温が高くなります。
 すだれやよしずなどを使い、強い日ざしをさえぎる工夫をしましょう。
 また、直射日光の当たる場所に打ち水をするのも効果的です。

◆暑い日には我慢せずに適度にエアコンと扇風機を使って、室温や湿度を下げましょう。
 感覚に頼らず、温度計や湿度計で管理するとよいでしょう。

◆喉が渇く前からこまめに水分補給する習慣をつけましょう。
 また、大量に汗をかいたときには水分とともに塩分補給も重要です。
 手早く塩分・糖分を一緒に補給できるスポーツドリンクなどによる水分補給がおすすめです。

外出時の予防

◆日傘や帽子を使って、日光が直接皮膚に当たらないようにしましょう。
 木陰などを歩くことでも日ざしを避けることができます。

◆こまめに日陰に入って休憩をとるようにしましょう。
 休憩中は帽子を脱いで、汗の蒸発を促しましょう。

◆子どもは頭の位置が低いため、アスファルトの照り返しなどで大人よりも高い温度にさらされやすくなります。
 外出時の子どもの様子には十分に注意してください。

もし熱中症になってしまったら、まずは風通しのよい日陰や、できればクーラーが効いている室内などに避難させましょう。
そして、服を脱がせてとにかく冷やしましょう。
露出させた皮膚に水をかけ、うちわや扇風機などであおぐことで体を冷やします。
氷のうなどがあれば、それを首すじ・脇の下・大腿の付け根・股関節あたりに当てることも有効です。

意識がないなど自力で水分の摂取ができないときは、緊急で医療機関に搬送することが最優先の対処方法です。
実際に、熱中症の半数近くが、医療機関での輸液(静脈注射による水分の投与)や厳重な管理が必要となっています。

暑さを避け十分な水分補給をするなど、適切な対策をとることで、熱中症は予防できます。
「まだ大丈夫」などと思わずに、まずはこまめに休憩を取りましょう。